ワークショップをはじめるまで
ひとくちに、ワークショップと言ってもいろいろとあります。
主体が、個人か、組織や団体によるものなのか。
対象が、内部向けなのか、外部向けなのか、それとも両方なのか。
運営目的は、営利か非営利か(有料にするのか無料にするのか)など。
ジャンルは、芸術系、教育、医療福祉、ビジネス、まちづくり、それともこれらの複合にするのか。
想定される“外側の人”が異なると、必要とされるマネジメントが全く変わってきてしまう。
先ずは、基本的な運営として、マネジメント、企画書づくり、予算組み、広報、記録方法について考えてみよう!
1: 企画書を書いてみる
ワークショップを開催する目的や意図を言葉にして確認しよう!
ひとりで行うにしても、自分の思いを整理したり確認することができる。
チームで行うことが実際には多いと思うけれど、どんな内容のワークショップショップなのか、チーム内で共通認識を持っておくことは大事です。
外部の協力を得るためには、先ずは理解や信用を得なければならない。その為にも具体的な言葉で文字に書いて共有することは必須。
いくつかの目的が複合体にある場合は、どこに力点を置くのか?そのことを伝えることも重要。情報を整理しよう。
2: 予算を組んでみる
収入の有無はどうするのか?
有ならば、参加費の設定、助成金や協賛金などの支援金を得るために行う手続きについて考える。
支出については、人、場所、物にかかるお金。
人は交通費、宿泊費、食費など。
物は機材、材料、教材など。
場所は会場費、付帯する設備費など。
他にも、告知や募集にかかるお金(広告、宣伝、通信費等)や、記録や記録のまとめにかかるお金(編集、報告書作成費等)、そして保険のお金もある。
ワークショップの規模の大小は関係ない、小さくても考えてみる。
3: 事前の打ち合わせ
企画書を基に打ち合わせをする。大事なのは目的と成功イメージの共有!
目的・何のためにやるのか、最も大事なことは何か
成功イメージ・どういう場になったら、参加者がどんな状態になったらいいのか(やっぱりここでもできるだけ具体的な言葉にして確認することが大事です)
打ち合わせの中で改めて確認しておくと良いことは、目的と手法と内容が合っているのかということ、実現するのに無理がないかということ。
なぜワークショップという手法を使うのか、なぜそのコンテンツ(内容)でやるのか。
期間や回数、参加人数、場所の条件、予算も理想と現実をきちんと擦り合わせしよう。
話し合って行くうちに、お互いの認識にズレが生じてくるかもしれない。そのズレを事前の打ち合わせで解消しておく。ワークショップのためのワークショップをチームで行うことが大切なんだと思う。
4: 告知や募集とその後の対応
想定している参加者の視点で考えてみよう!
告知や募集・対象者に合った媒体、デザインを考える。対象者を想定して考える。
応募の受付・ワークショップの目的や内容に合わせて必要な情報を参加者から得る。個人情報の管理についても安心できるように伝えることが大事!
受付後の連絡など・ワークショップ当日の持ち物、服装、会場へのアクセス情報、リマインド。
参加者にワクワク感、安心感、信頼感を持ってもらおう!
5: 実施準備
人の配置・どんな人がどこに何人必要か?受付、記録、ビデオ、カメラ、文字を担当するのは誰か。
物の用意・ワークショップで使う機材、記録するための機材の用意。
場所の準備・ワークショップの内容によっては安全確認をする。できれば事前に下見をしよう!できなければ当日早めに行って会場をチェックする。
その他・イベント保険、ボランティア保険など、目的と内容に応じて保険の加入。
会場の避難経路やトイレの場所、参加者の健康状態、参加者の服装、出欠状況も確認しよう!
ここまでがワークショップを行うための準備。考えること、用意することが、たくさんある。準備が大変でモチベーションが落ちる時もあるかもしれないけれど、そんな時はどうしてそのワークショップをやりたいと君が思ったのかを思い出してみて!
次はワークショップ本番当日についてです。