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ワークショップの世界③

投稿日:2018年6月21日 更新日:

会話と対話

会話は何となくニュアンスは分かると思うんですよ。じゃあ、そもそも対話って何なのか。ワークショップではなぜ会話でなく対話が求められているのか。対話を求めているのはワークショップという場でだけ、なのか。

対話(ダイアローグ)とはなんぞや

「言葉を通して率直に話し合う中で、新しいものを一緒に見つけ出していく、共に創り出していくこと」(中野民夫)※1

「対話では勝利を得ようとするものはいない。もし、誰かが勝てば、誰もが勝つことになる。」(デヴィッド・ボーム)※2

「ダイアローグ(対話)は、自由な雰囲気で行われる真剣な話し合いで、相手の意見を尊重しつつ自分の意見との違いを認識して相互理解を深めること」(中原淳・長岡健)※3

・・・ワールドカフェでの約束ごとでしたよね。

ただおしゃべりすることじゃない、意見を闘わせることでもない、相手を理解することを前提とした話し合い。その話し合いの中からお互いに気づきを得て、新しいものを見つけ出していくこと。違う意見を持つ他者から学びあうこと。

なぜ対話が必要とされているのか

そう考えると、学校でも職場でも家庭でも、僕たちの生活の場において対話は必要不可欠だし、ワークショップだから対話が必要であるとか、ワールドカフェの場だから対話しなきゃいけないということではないことが分かる。対話は呼吸するように僕たちのそばにあってなされるものなんじゃないか。本来そうあるべきものなんじゃないか。対話の必要性が訴えられているということは、僕たちが対話できていないということを指している。それではなぜ僕らは対話ができないんだろう?

戦争が起きるのはなぜか

十分な対話がされていれば、争い事は起こらない。はずなのに、これほどまでに世界のあちらこちらで争い事は起きている(経済的な事情はここでは省く)。ミクロな観点からだと、親子のケンカとか、友達同士でケンカするとか、夫婦喧嘩とか(ケンカって漢字だと派手だね)パートナーとの諍いとか。対話が創造的な世界をつくり出すことは間違いない。その為にも、お互いがどうなりたいのか、お互いの目的のゴールは何なのか、先ずはそれを明確にする必要がある。

 

※1 中野民夫(1957-)東京大学リベラルアーツ研究教育院の教授。ワークショップ企画プロデューサー。著書多数。

※2 デヴィッド・ボーム(1917-1992)理論物理学、哲学、神経心理学、およびマンハッタン計画に大きな影響を及ぼした、アメリカ合衆国の物理学者。

※3 共著 「ダイアローグ 対話する組織」より

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