いざ、ワークショップ当日①
打ち合わせに打ち合わせを重ね、会場の下見も準備も万端。人前に立つって恥ずかしいし、緊張するし、口も乾くし、うまくしゃべれない。みんなこっちを見ている。なんだかさっきから手に汗、バレないように平気なふりをしているけど、本当は震えが止まらない。頭も真っ白ー。
みんな最初から上手、ではない。まず最初の一歩を踏み出すことは皆に共通していること。確かに向き不向きはあるかもしれないけれど、慣れもおおいに関係がある。度胸がつくってやつです。それでもあまりにも緊張が止まらないときは、「緊張しています」と宣言してしまうのもいい。そしてこれは僕の秘密にしておきたかったことなんだけど、人から好かれる方法を伝授します。それは「失敗やミスをごまかさないこと」、すなわち「カッコつけない」こと!ごまかさずに素直に失敗を認めると、人ってその人のことを応援したくなる。失敗したときの表情や様子って、その人らしさがとてもチャーミングに見える瞬間です。ごまかしたり無かったことにしようしたり、取り繕ったりしようとすればするほど、イタい。イタく見える。
皆でここまで企画を練り上げたワークショップをできれば成功させたい。それは当然の気持ち。何をもって成功とするのかはまた別の話だけれど、失敗を過度に恐れる必要はないってこと。内輪で行うような気心の知れた参加者が多いワークショップであったりするならば、むしろ、どんどん失敗をした方がいい。その経験がないと次に繋がらない。失敗したらラッキーぐらいに捉えてほしい。このやり方は違うんだと知ることができることは財産になる。
チームメンバーのミスも笑って許せるか。あいつがあそこでミスったから今回のワークショップはうまくいかなかったんだ。そんな風に思うときはワークショップってそもそもなんだっけ?と思い返してほしい。
僕たちは子供のころから失敗しないように、間違わないように、気を付けながら生きてきたように思う。一度失敗したら取り返しがつかないーそんな失敗なんて本当は無いんじゃないかな。いつでもやり直せばいいし、やり方が違うことが分かっただけであって、そもそも失敗なんてものは幻なんじゃないかと僕は思っている。幻を恐れるなんてそんなことばかげてる!と僕は思うけど、君はどうかな?
失敗してもいいんだ、許されるんだという雰囲気が参加者に伝わったら、その日のワークショップはほぼ成功したと言っても過言ではない。僕たちからどんどん失敗の見本を魅せていこう!