未分類

ワークショップと多様性①

投稿日:2018年6月11日 更新日:

多様性(ダイバーシティ)とは

前回の記事で多様性について触れたけれど、もうちょっと掘り下げようと思う。多様性の言葉の意味としては「幅広く性質の異なるものが存在すること」「相違点」。Wikipediaでは「性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。」ともある。

ビジネスシーンで耳にすることが多いようにも思うけれど、そもそもダイバーシティの発祥の地はアメリカで、当初は女性や有色人種などマイノリティの機会均等として進められ、差別是正や人権尊重が主な目的であったと。その後、企業が社会的責任や福利厚生的な側面を超えて、ダイバーシティへ本格的に取り組むようになった最大の要因は「人口構造の変化」によるものなのだそうです。具体的には労働市場への白人男性の新規参加が大きく減少する反面、女性、移民、有色人種が増え、また労働者は高齢化していくということ。さらには消費者にも変化が現れ「市場」と「雇用」の双方からダイバーシティの重要度が大きく増していったと。あれ?これって日本もじゃないの?

日本も超高齢化で人口は減っていく、海外からの労働者を受け入れなければ生活が成り立たない未来 が、予想されているよね。アメリカと違って日本は単一民族国家、都市部の一部ではなじんでいる感はあるけれど、ガイジンへの意識、理解って決しておおらかな方ではないかもしれない。慣れてないといった感じだろうか?

 

仲良くならなくてもいいから、ケンカしない方法を探る

民族が違うって、言葉も文化も見た目も歴史的な背景も違うわけで、そうなると考え方も異なって当然というか。フィンランドの学校では、生徒同士のいろんな意見をまとめて進めていける子の成績が優秀なんだと聞いたことがある。考え方は違っていて当然、だからといって対立していてもしょうがない、じゃあどうやって皆で前に進んでいこうかを考える子。

日本だと異なった意見の折り合いをつけるつけないの前に、まず自分の意見を言える、主張できるかという問題もある。同調圧力とか空気を読みすぎてしまうこと。ムラ社会の名残が脈々と受け継がれているのかもしれないけれど、そんな場面は子供も大人も組織の中で、外で、案外多いのではないかな。

ダイバーシティの前に取り組むことがある気がする。いや、同時進行でもいいけれど、僕たちは「人と違う意見をもってもいい、それを言ってもいい」ってことをみんなで考えてもいいんじゃないだろうか。

 

-未分類

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

ワークショップをはじめたらー 続・気にしておいてほしいこと編

そのワークショップは誰かのもの 商標権・・知的財産権のひとつ。自社の商品と他社の商品とを区別するための文字、図形、記号、色彩などの結合体を独占的に使用できる権利。特許庁に出願し、審査に通れば登録でき、 …

no image

ワークショップとコミュニケーション②

そもそも、なぜ、その相手を理解しようと思うのか コミュニケーションの手段はそれこそ数多あれど、その人となぜお互いに理解しあう必要があるのか、まずは考えてみるといいと思う。 単に相手に嫌われたくないとか …

no image

ワークショップとコミュニケーション①

コミュニケーションとは コミュニケーション(communication) 人間が互いに意思・感情・思考を伝達しあうこと。言語・文字その他視覚・聴覚に訴える身振り・表情・声などの手段によって行う。(三省 …

no image

ワークショップをはじめたらー振り返り編

なぜ?という掘り下げ 無事にワークショップが終わってほっとする間もなく、今回の振り返りを皆で進めよう。録画したものを観ながら自分にとってここは成功した、うまくいった、参加者の反応を感じた、意図したこと …

no image

ワークショップと多様性③

排他的と協調的 書いていて思ったけど、普段の生活で「排他的」という言葉を使う機会ってあまりなくないかな?「自分や仲間以外の者を排斥(はいせき)する傾向のあるさま」って、どんなさまだろう?「排斥」(僕は …